雰囲気作りがいかに大切かを痛感した出来事

自分が何かしらの失敗をしているときに決まってその人の部下のことを悪く言ってその事象の責任はその部下のせいであるような印象を与えようとする直接の部下を持っていました。知らないふりをしてそれとなく事情を聴いてみて客観的に判断した結果、ほとんどは私の直属の部下がミスをしていました。部下に失敗の責任を押し付けるとはけしからん、と当初は思っておりましたがある日気付きました。自分の失敗を素直に認め報告することのできない雰囲気を私自身が出していたのではないか?失敗を責めて次への糧にできないような状況を私自身が作っているのではないか?確かに自分のミスを人のせいにすることは決して褒められる行為ではありません。しかし、そうせざるを得ない状況を私自身が作っているのだとしたら、それらすべての責任は私にある。私のひごろの言動を顧みて、反省しなければならないことがあるのではないか。日々、自問自答する日々が続きました。そうこうしているうちに私の直属の部下が自分のミスを部下のせいにしていることが本人に伝わってしまい、失望感から退職していきました。私は、一人の有望な社員を自分の管理能力の低さが原因で失ってしまいました。素直に自分のミスを報告でき、更なるステップアップへつなげることのできる雰囲気作りがいかに大切かを痛感した出来事でした。